さて先週のブログと引き続き、先週末はLehman Trilogyという劇を見に。Art Commonという劇場は、先週の小劇場Martha Cohen Theatreと隣接して、もうひとサイズ大きい。
題名からわかるように、あの有名なリーマンブラザーズのお話。実はこの劇は見る予定ではなかったのだけれど、クライアントGの娘さんが、ロンドンから最近カナダに引き返してきて、ロンドンでは大好評と言う事でお勧めしてきたという。それで、行くなら3人分のチケットを取ってと言われたのがきっかけだった。その後、3人で食事に行こうというのが当初のクライアントGの企画。
実は、クライアントGとは未だにお食事とかカフェとかへ出かけたことはないので、実現すれば初のお食事会。しかし、何度かブログで伝えているが、Gは悪気はないのだけれど、当日気が変わるということはよくある事(または、他の予定が入って私との約束はキャンセルするとか)。言われたときにもうすでに行った気分になって喜び、あとは当日何があってもがっかりしないと決めたほうがいい。または、どうなるかな、ぐらいの気持ちでいるといい。
で、案の定、食事はなくなった。しかも、一週間前にインフルエンザかCovidかわからないウィールス系の症状が出て具合が悪くなったクライアントGは、当日の私とのセッションもキャンセルとなった。お芝居はどうするのかなと聞くと、「その日の調子で決める」と言う事だった。
結果、めでたく3人でお芝居へ。写真でわかるかわからないが、舞台が斜面上になっている。いかにベースが安定していないかという真相を表しているんだということを、娘さんが始まる前に教えてくれた。
この劇、3時間20分という、今までで最長。20分と10分のインターミッションを入れてのトータルの時間だが、これは長い。感想を率直に言うと、これはきつい劇だった。なんという言うか、劇を見ているという気がしない。役者が演じるというよりは、ナレーションをずーとしゃべっている感じになる。例えば、一人がコップに水を入れて飲もうとする。そのことを、もう一人の役者が、本を読んでいるように「だれだれはちょっとびっくりして、グラスに水を注いで飲み干した」と描写するのだ。これが本当にずっとつづく。娘さんは前半のどこかで居眠りをし、私は後半のどこかで同じく居眠りをし、クライアントGは前半の後帰ってしまった。
いやー、演技のなかに連れ込まされるという感覚もなく、アートを見ているという気もせず、ずっとリーマンブラザーズの歴史を3人の役者の口でナレーションしているのを聞くという感じだから、ある意味目をつぶっていいても理解できるような、そんな内容だった。これは初めて。そして疲れると思う。
もちろん、この長いセリフをずっと言い続けた3人の記憶力は素晴らしいと拍手を送ったけれど、それぐらいで、感動がなかった。
後日、Gと「どうだった」という話になり、同じことを話し、でもまあ、私としては3人で出かけると言う事が大きなポイントだったから、また面白いことがあれば一緒にしましょうという話で〇。只今ダーリンが帰国中で不在なので、一人いい加減な生活を思う存分楽しんでいるこの頃♡
では、また一週間💛