なかなか有名な絵画などはお目にかかれないアルバータ州だと思うけれど、テラスサイエンスセンターという、カルガリー動物園の横にある場所でダビンチ展が開催されていたので行って見た。
ご存じの方はご存じのように、レオナルドダヴィンチは、その絵画よりも、戦争に必要な機材や飛行機、自電車、そして時計なんかの発明案のほうがはるかに多く残っていると言う事で、メインに取り上げているのはその発明のほう。よってサイエンスセンターなるところで開かれているのも納得。
彼のスケッチ案をもとに模型が作られていて、いくつかは”Please touch”と書かれていて実際に動かしてみたりできる。子供たちは喜んで(?)とりあえず試していた。そして絵画に関しても有名どころの何点かはコピーであるけれど飾られていた。いつか本物を見ることがあるかもしれないから、そのための免疫として見ておきたいと思い、説明も端から読みながら少ない絵画に時間を多く費やしていた。
そこで今回、モナ・リザについて新たに知らなかったことを知った。モナ・リザはパリのルーブル美術館にあるのだけれど、今までで3回だけ海外に出たという。一回はイタリアで、なんでもイタリアの画家が描いたものだからイタリアに属するという理由で盗まれたそうだ。しばらく行方不明だったのだけれど消息を確認することができて、イタリアにしばらくいたモナ・リザは、無事ルーブルに戻った。そのあとは、アメリカはNYのメトロポリタン美術館に一度貸し出される。そして最後は日本だった(これもさすが日本)。日本に来たときはその流れでちょっとロシアにも寄り道展示されたようだが、とりあえずそこを分けずに一回と数えられて、合計この3回のモナ・リザの移動経歴で、それ以降はずっとルーブルにいるとのこと。個人的には、ルーブル美術館でとりわけモナ・リザが見たいかと言えばそうでもなく、どちらかというと、モナ・リザに関しては実は本物はこっちだとか、いろいろな話があるようなので、そちらを見てみたいとは思う。「最後の晩餐」はとても大きい作品だから、いつか実際のミラノの教会で見てみたい。いずれにせよ、これからの楽しみもふえた。
この展示会の風景はこんな感じ(上写真)なのだけれど、この後センター内をぐるっと回ってみるた。いわゆるお台場にある日本の科学センターのように、子供が遊びながら学べるというコンセプトになっていて、この日は日曜の午後だったためか、家族と子供たちが大勢いた。写真下左はちょっと見ずらいかもしれないが、一人女の子が座っている椅子が、逆さになったりしながら空中をあちこちに飛んでいる。操作をして楽しませてあげている人が右奥の方にいる。椅子は3人乗りだった。
このセンターを考え、作り上げ、いろいろな企画をするというのはやっぱりすごいなあと普通に感激する。カフェなんかも2つ、1階と2階にそれぞれあったのだけれど、科学センターだからか、私としてはいまいち落ち着けない感じだった。くつろいでいる風の人や、ここの社員なのか、PCをもって作業をしている人もいたけれど、私は無理だなーと、ちょっとカフェにこだわっているつもりでスルー。ここが東京だったら、センターを出るとすぐにショッピングセンターがあったり、お食事処やカフェがそこら中にあるんだろうけれど、この科学センターと動物園ときたら、カルガリー市内でありながら、なかなかアイソレートした場所に立地されていて、とりあえず辺りには何もない。それもまたいいのかもしれないけれど。
とりあえず、カルガリーも探せばなかなかアートにかかわることがある、と言う事を知る。もっとがんばれーと心から願いたい。
また一週間💛