スイートなカフェ:Sweet Cafe


 旅行から帰ってきたすぐ後に、シルバンレークにいる友人とお互いのお土産を渡したいと言う事で、私の住むところと彼女の住むところとのちょうど中間点、つまりお互いに一時間のドライブで会える、Olds(オズ)という町でランデブーをすることに。

 彼女は日本に9月から1か月ぐらい帰国していて、その時のお土産を持ってきてくれた。私はポルトガルからのお土産を持ってきていて、食べ物なので早く渡したかった。ありがたいことに、11月半ばでもまだ雪もなく、暖かめの日々だったので、ドライブも問題なかった。Oldsの街は2017年に、セラピーアシスタント(TA)の資格を取る過程の一貫で、この町の病院兼コミュニティーヘルスセンター(そしてサポーティブリビングなどもろもろが一つの機関で成り立っていた)に実習生として約1か月いたことがあった。カレッジのあるこの町は、車さえあれば、なかなかカフェもレストランもあって、いがいと使える街だわ、と言う事に気づいた。

 あるレストランでランチの待ち合わせをして、その後隣のかわいげなカフェに入った。子供が遊べる空間が奥の奥にあったり、ママたちがちょっと一息によさげなカフェ。椅子の色がかわいい💛ここはどうも、カップケーキがメインのスイーツのお店らしく、友人はプレ糖尿病という診断を受けてから、糖質制限をしていて、私も診断受けてないけれど、控えたことに越したことはないと、まあまあ控えているつもりのなのだけれど、こういう時は「チートデー」として、お互いにそれはそれは甘いお菓子と各々の好きなドリンクをいただいた。「毎日チートデー」と嘆く私達。

 それぞれ旅の話や、家族の話などをしながら、まったりと過ごした午後だった。店内には3組ぐらいが入れ替わって来店していたと思う。一組は老夫婦、または結構年のいった女性同士の友人2人組、など。ランチをしたところは大繁盛で混んでいた。人々はなかなか外食や外で楽しんでいる。割といいことなのではないかと思う。

 カフェ文化が、ヨーロッパほどんには浸透していないアルバータ州だと思っているけれど、意外と意外に、カフェに行く人は行く。ローカルビジネスを応援する、という気持ちの人も多いから、そういう意味で来ている人もいるだろう。シルバンレークに住んでいた時、ドイツ人の夫婦が営むカフェがあったり、チェーン店の広いスペースでゆったりできるカフェがあったけれど、どちらも今はもうないという。その後、新たにモダンなカフェができていて、友人が一度案内してくれたことがあった。わが町コークレンでも、個人経営のカフェがいくつかあったけれど、一つはしょっちゅうオーナーが変わったりしていた。結局今はコロナの影響もあってか、いつの間にか町から姿を消していた。カフェの営業は、なんだか楽しそうだけれど、昔レストランでバイトしてた時に、その店長が「カフェはお金にならない」と言っていたことを思い出す。確かに、ドイツ人のやっていたカフェも、絶対にあれだけで収入を得ているとは思えなかった。何かサイドビジネス、もしくはカフェ自体が趣味の延長で、収入源は別にあるに違いない。

 それにしても日本は、素晴らしい空間でリラックスできる、そして長居して楽しめる場所がいっぱいあると思う。あるツタヤの中のスターバックスは、ほとんどの人が読書をしていた。朝仕事をする前に一服、またはモーニングセットをたのむ人でいっぱいのカフェも都内には多い。カルガリーで、お気に入りのカフェを何気に探してはいるのだけれど、今のところ2か所ともスターバックス。とはいえ、日本のスタバにはもちろんかなわない。お気に入りの夢のカフェをカルガリーでいつか見つけられたらいいと妄想している。

 そしてカフェでは、一人で過ごすのも楽しいけれど、誰かとランデブー、または仲間と時を過ごすのもいい。楽し想像(妄想)は続く。冬真っただ中のカナダ。今日はお家カフェ。

 また一週間💛