旅ログ#9最終:Travel Blog#9Last

 さていよいよ、旅ログは最終回。それはそうと、今週は木曜日から大変な寒さとなっているアルバータ州。連日夜はマイナス40度以下(-46度が最高・・・)、日中はもちろん-35度前後でこれが月曜日朝までつづく。

 こんな日々の運転や外を出歩くことは危険なので、なるべく外出を避けられれば避けているのだけれど、ガソリンはいっぱいにしておいた方がいい。と、木曜の仕事後ガソリンスタンドへ向かって給油。が、ポンプが凍っているのか、2秒ごとに止まる。結局ほんのちょっと足せただけだった。暖冬だったけれど、絶対避けては通れないこの極寒の日々なのであった。

 では旅の話に戻って。何か観光っぽいことをしたいとのリクエストに応えてもらい、バヒヤ宮殿を訪れた。本当はメナラ庭園を見たいといったのだけれど、こないだの地震でダメージがあり修理中と言う事だった。


 非常に凝った壁や天井、広い浴場の周りにあるいくつもの客室、立派なお墓が見どころのこの宮殿。どうでもいいことだけれど、実はここの前にもう一つ見たところがあって、そこへ入る時にダーリンが「彼女は半分モロッコ人だ」と訳の分からないことを言って、受付のおばさんが凍って動かなくなった。結局そこでは私はダーリンたちの7倍の料金(これが普通の観光客用の料金)を払う。そしてこの宮殿ではふつうに「彼女はワイフ」と説明して、現地の人と同じ料金で入れたのだった。まあ、実際観光客だからその値段で入るべきだったのだろうけれど、ここは素直にラッキー❤


 写真上右が、一番メインのこの宮殿の大事な人たちの立派なお墓の部屋なのだけれど、これを見るのは実は小さな入り口から2人いっぺんに前に並んで見れるという程度の広さで、ツアー団体の後ろに並ぶこと15分以上なのに、30秒もかからずに観覧して次から次へと並んでいる人を考慮しなければならなかった。ご覧のように、ものすごく手入れをされているこの空間はしかし、なんとなく暑かった日中のこの日でも、ん?と思うほど、クールな温度を保ち、何とも神聖な空気があったのが不思議だった。写真左は建物の外側なのだけれど、こないだの地震でやっぱりダメージがあって修正が入っていた。親族の家もみんな所々にヒビが入ったりして、やっぱり多少のダメージは受けていた。


 姉の家に戻り、ベランダで一休み。とりあえず虫が来なければいいと、11月の日中温かいモロッコの気候を味わう。夜はちょっと歩こうと、ダーリンとちょい遠くのフレンチスーパーマーケットのある高級住宅街を歩く。その後近くのホテルのテラスでお茶(ダーリンはビール)をして帰った。次の日は私はいったんリスボンに帰って一泊し、カナダへ帰ることになっている。情報共有までに、マラケッシュの空港は空港の建物に旅行者以外は入ることができないので、空港まで送ってもらったらそこでさよならをしなくてはならない。着いたときも同様、迎えに来ている人は空港の外で待たなければならない。


1時間の飛行だったとおもう。リスボンの空港近くのホテルにチェックイン。Star Hotelというホテルで、アメリカのムービースターの顔がいたるところに並ぶ。私の部屋のベッドはこのお三方だった。荷物を置いて、とりあえずまだ暗くなるまで時間があるから、中心街まで地下鉄で行ってぶらぶらすることに。ほんとは、行っていなかった聖堂へ行こうと思っていたのだけれど、中心街は一回行っていてなんとなくなじみがあって簡単なために、冒険せずに簡単なほうを取った。


その夜の夕食は、ポルトガル的ファーストフードに。シントラに行った帰り、くたくたに疲れてもうどこでもいいから食べて帰ろうというとき寄った、駅前のお店があった。ここは立ち食いも席についても飲み食いできる、気軽な感じのお店。お魚のフライを挟んだだけというサンドイッチと、スパークリングウォーター、ポルトガルの伝統のエッグタルトをデザートに、ディカフェのピンガド(エスプレッソにちょっとミルクを入れるもの)を頼んでお腹も満足。あ、ちなみに、こういうところで出てくるグラスは、私だけかもしれないがなんとなく魚のにおいがするので、ビンのままいただくのがいいと思った。


 色々な人と再会したり、おもてなしを受けたり、というのがとても貴重な時間であり思い出になった今回の旅だったと思う。2024年、やっぱり再会や出会いを大切に日々を過ごし、そして旅行もできたら最高。

 また一週間💛