旅ログ#6スペイン:Travel Blog #6.Spain

 スペインとポルトガルの国境まで、それぞれの車で来た。私たちはレンタカーだったので、どこに置いておくかが気になっていたところ、リサが国境沿いが一番世界で安全な場所よ、と勧めた。24時間警備員がいて、駐車料金はないから、本当に絶好の場所だった。

 というわけで、ホセのVolvo一台をフェリーに乗せ、4人はスペインへと渡る。このフェリーには、リサが子供のころから犬と一緒に一人で国境を行き来していたそうで、その時働いていた人は今も健在で何も昔と変わっていないそう。チケットを買うのにずいぶん時間がかかって帰ってきたリサが私にユーモアを入れて説明する。「ここはとても情のある人々だから、ちょっとおつむがスローな人も雇っているの。チケットを売っている彼女はその一人で、車をフェリーに乗せていくのに、人は車に乗って行くのかとか、誰が運転するのかとか、なかなか理解ができなくて時間がかかったのよ。車は誰かが運転しなくてはフェリーには載せられないっていうのに。」と言う事だった。

 フェリーでは、たまたまカナダから来ているという3人の若い女性がいて、社交的なリサはこの3人に何やらいろいろアドバイスをしていた。フェリーを降りてランチをする際にはお勧めの店はあるかと聞かれたらしい。リサこそライトパーソン。もちろんお店も知っているし、行き方も知っている。降りる寸前、「じゃ、わかった?ここをいって、あーいって、そこよ」と、ありがたい説明をしてあげていた。ラッキーな3人❤ 

 さて、フェリーを降り、セビリアに向かうのはリサが運転。リサは週に何回かセビリアに仕事で来るので、ここは私に任せてとハンドルを切る。その前に見せたいところがあるのと寄ってくれたのが、Nieblaという町。ここにはまたしてもモーリッシュの壁が残る。アラブとスペインがミックスされた遺跡は多い。

 

 そしてまたスペインだなと思うのは、そこら中にオレンジの木がなっている。リサが、おいしくないオレンジとおいしいオレンジの見分け方を、葉っぱのつけ方で教えてくれた(そして、もう忘れている・・・)。

 ちょっと歩き回って足を動かした後、再びセビリアめがけて走らせる。まずはホセが予約してくれた宿を探し駐車場も探さなければならない。セビリアに入ると、うわー都会だ!という感じがした。広い道路にはいっぱいの車やオートバイがいつも走り、美術館、美しい建物、教会などがそこら中にある。若者もいっぱいいて、みんなそれぞれ忙しそう。それに加えて多くの観光客。店やレストランもあちこちに。何とか駐車場を探した後宿に着く。ツーベッドルームある宿は、スペインを感じさせてくれてかわいい。


 その晩、リサが予約してくれたフラメンコのショーへ行く。撮影禁止だと思っていたら、フラッシュをたかなければ録音も写真もぜんぜんOKだったのが驚いた。でも、一度オフにした携帯をまたオンにするのが億劫で、私はしっかり生を楽しみ撮影は放棄したので、劇場の感じだけ写真下。

 夕食は、リサがおすすめの素敵なところがあったのだけれど、さすが、おすすめの場所だけあって、満席で待っている人の列も長いので写真だけ撮ってあきらめる。別の、けれど比較的ローカルの人の行くという場所でおいしい夕食を。

 その夜、疲れたダーリンは先にベッドへ。ホセとリサと私の3人が夜中3時近くまで飲みながらおしゃべり(私はハーブティーにお湯を足しながら)。この宿、シャワーだけがちょっと不便そうだったけれど、夜にシャワーを浴びて朝はゆっくりしたかったので、そうさせてもらった。と、その後だった、どうやら停電になった。朝になっても停電が治らず、朝食の準備も、インターネットも何もかも使えない。朝早くても調子のいい私とホセはコーヒー飲みたいよね、と言う事で、カフェを探しに外へ。どうやら停電は、私たちのビルだけではなくその一角で起きたらしく、近辺のお店にも影響していた。 

 よさげなカフェは朝から満席で立って飲むにも席を待っている人たちでとにかく混んでいた。そこはコーヒーとチュロスとか、とにかく気の利いたローカル人が使うところっぽくって、そこに観光客が混じるから大変な混みよう。私はゆっくりしたかったので、同じような場所は見つけられなかったけれど、まあ席があるからいいか、というところで二人落ち着く。実は、朝方私はどうしてもしたいことがあった。夕べ寄ったフラメンコの靴のある店にもう一度行って、スカートを購入したかった。その店も、ホセが事前に、たまたま仕事であったフラメンコダンサーの男性から勧められた店と言う事で調べてくれていたのだった。10時から開くと言う事と、宿とこの店が偶然にもとても近かったと言う事で、お寝坊のダーリンとリサを置いてホセと出かけたのだった。

 本当は、有名で大きな教会を見てからホセ達の家があるLepeに行くはずだったけれど、暗くなるまでにもう一度ポルトガルのFaroに帰らなくてはならない私達だった。この辺のことを良ーく知っているリサによると、教会はこの時間から言うと、ゆっくり見るというよりはとにかくサーと止まらずに見ないと間に合わないということになり、教会は見送り昼前に宿をチェックアウトしてそのままLepeへ。Lepeに着いたらまずはスーパーで食料の買い出しをホセ達がしてくれて、彼らのご自宅で素敵なタパスをいただく。

 彼らの住むところにはスーパーが近くにないから、すべてオーダーをしてデリバリーをしてもらうのがリサのルーティンだそうだ。本当に静かで、隣のお家は年の半分はいないのだという。古いお家をかなり低価格で借りていると言う事で、その条件として、いろいろメインテナンスが必要だったり、今も発展途上でいろいろ手を加えていた。広い庭は松の木やその他の木もいろいろあって、朝に落ち葉を掃除しても、昼過ぎにはまた落ちてくるから掃除はもうしないとか言っていた。Too much work と言いながらも、いつもやることがあるのは心身によさげだと思った。

 キッチンで、私のために買ってきたタコを料理するホセ(写真上)。入り口にあるテラスで最後の食事を4人でする。

 「今度はもっと長くこっちに滞在してね」と言ってくれる二人を後に、美しい二人の園を離れる。ホセのVolvoで今一度ポルトガルの国境まで戻るが、今度はフェリーではなく、車でそのまま入る。置いておいた私たちのレンタカーもちゃんと無事。Faroに着き、一晩ホテルに。次の朝はリスボン空港にもどって、その足でモロッコへ1時間の飛行。

 また一週間💛