さてリズボンから南のFaroへ。リズボンから高速に乗るのにぐるぐる何度も同じところを回って30分以上のロスがあったが(しかもナビ付で)、やっと何とか脱出。ポルトガルはコルクの生産で有名とのことで、あれがコルクの木かなと想像しながら風景を楽しみ、午後2時過ぎにFaroの宿に着いた。
リズボンのような、ザ・観光地を経験すると、もう少しマイナーな、普通に人が住んでいる場所がほっとする。実にリズボンはビジネスの街で、ほとんどの現地人はリズボン郊外に住んでいると言う事だった。
2日間Cardealというストリートにある、その名もCardealというアパートメントタイプの素敵な宿にホセ達と滞在したのだけれど、スーパーマーケットは非常に使える大きいのがあったし、生活に必要な店もあちこち小さいながらあったり、なかなか日本の70年代みたいなところがあって気に入ってしまった。おかげで朝食は搾りたてのオレンジジュース、おいしいミルクを使ってのコーヒー、パン、ヨーグルト、これまたおいしいバターとハニー、チーズ、ハム、これ以上何が欲しいというほど、いつも満足できる朝を4人で迎えていた。
Faroの道は迷路のようで、ちょっとわかっているつもりであちこち回っていると、なかなか元の場所に戻れない感はあって、慣れるにはもうちょっと時間がかかりそうだった。ストリートの名前はあるものの、数字でどんどん上がっていくとか、そういう単純な感じじゃなくて、しかもすべてポルトガル語というハンディーもあったと思う。すぐに迷ってしまった。ちなみにこの都市には、驚くことでもないのだが、またしてもイギリス人が土地、またはアパートを買って非常に多く住んでいるらしい。
ホセとリサは、車でスペインのLepeという都市から到着。LepeとFaroはなるほど東西に一直線で確かに近い。もちろんホセ達は国境は超えるけれど、ダーリンがこの町を選んだ理由はそこにあったようだ。
上の写真の車はホセの愛車で、二人によると、Volvoという非常にアンティークなこの車は、古くていろいろパーツを取り替えたり内部のいろいろなものが壊れていたりと、メインテナンスは大変なのだけれど、肝心かなめなエンジンとか、パワー見たいのが素晴らしいらしい。私はタイヤが微妙に左右に揺れている気がして、外れたりしないかなと心配だったり、せっかくパーキングスポットを探しても無駄に大きいボンネットのせいで収まらないことがしばしばあったり、ちょっと不便でしょうがないという気がしていたけれど、とりあえず二人の運転を信じてこの車でLagosという都市と、セビリアまで行ったのだった。
Lagosはまたしても素晴らし観光地。ダーリンリクエストでここへ。Faroからは西へまっすぐ行くと着く。リサはツアーガイドのなので、仕事で何度かここへ来るそうだけれど、それほど頻繁ではないとのこと。しかし彼女の歴史の知識は素晴らしく、所々でありがたいガイドをしてくれた。
リサが「これはね、ジェニパーよ。」と教えてくれたのが、写真上の植物。ジェニパーと言えばいつか何かの料理で材料に入っていたので、カナダで探したけれどなかなか見つけられずあきらめたことがあったのと、ジェニパーのアロマオイルが欲しいと思った時ないなーとあきらめたことがあった。リサが半分呆れてやってきて私に言う。「ホセったら『これがジェニパーよ。ここでは引っこ抜いて持って帰ったりしないでね』、と言った次の瞬間これよ。」まあ、ホセもリサのためならえんやこりゃという気持ちなんだろうから、リサも心の中では❤、ありがたく目をつぶってたまたま持っていたビニール袋を渡していた。
Faroに帰って夕食のレストランを探しに。街灯が黄色くって、その明かりが石畳に反射している夜のFaroの街もまた素敵。夕食後は、酔っ払いの男性軍は宿に。私とリサは夜のFaroのWalking Tour。「ここに電車が走っているでしょ。次回もしここにくることがあったら、ぜひ電車に乗って行くことをすごくお勧めしたいの。今回はスペインの国境をフェリーで超えることを体験させたいから別企画だけれど、次回はぜひね。」と教えてくれる。電車の旅も素敵だろうな。それにしても夜な夜な女性二人でブラっと歩けるこの町はなんて安全。所々、夜勤の警察官がいたのもありがたい。リサ曰く、ポルトガルの警察官たちはとてもよく働くし、市民は彼らの味方なんだという。理想的。
Faroをとりあえず後に、次はスペインのSevilleセビリアへ。
また一週間💛