さてモロッコのVlog続きだけれど、本当は義理の姉のクッキングをしている所を取って載せようとしていたのだけれど、モロッコ料理はスロークッキングで、下準備をある程度していたにもかかわらず結構時間がかかってしまったのであきらめた。なのでもう一つ、最後の彼女の家ツアーをあげておこうと思う。
今回のモロッコ滞在は、ずいぶんいろいろな人にお世話になり、ご好意に甘えさせてもらった。甥っ子の結婚式の前日と翌日は、ミネソタ州に住むダーリンの一番上のお姉さんの息子さん、すなわち、甥っ子(と言ってもかなり年の差が少なくて従弟と言ったほうがいいくらいにみえる)が購入したアパートがあって、ちょうどイブサンローラン館のすぐ近く(本当に門を出たらすぐ美術館が見えるという距離)のなかなか良い立地のアパートに滞在させてもらった。彼自身はフライトに乗り遅れ式を欠席せざるを得なかったということと、結局彼は別の場所に泊まって気を使ってくれ、2階建ての素敵なアパートにダーリンと二人で快適に過ごさせていただいた。
もっと使ってていのにと言われたのだけれど、義理姉が家にぜひ滞在してほしいと言われて移動。ダーリンにとっては里帰りで、両親にできるだけ会うことが目的でもあるから、だいたいランチは義理の父の家へ行く。どこかへ行ったり来たりするのに車を出してくれたのが、末の弟さん。彼はマラケッシュには住んでおらず、小さいお子さん2人と奥さんを置いて、結婚式に出席すべく来ていた。
式では姪っ子と若い親戚たちが、それはそれは私とよく会話をしてくれて、フランス語やアラビア語に比べたらあまり得意ではないであろう英語を頑張って使って私も仲間に入れて会話をしてくれた。姪っ子の一人はトルコの男性と結婚したため、彼との会話は英語。その彼と私だけがノーフレンチ、ノーアラビックなので、私一人ではなかったというのはまあよかった。
パーティーは続き、2次会のようなことになったので、ダーリンを置いて私一人あのアパートに帰ってゆっくりしたいと思い、やっぱり親せきの一人に途中で落としてくれないかとお願いした。彼女の名はヒンディといい、ブリティッシュエアウェイのグランドエイジェンとして働いているので、マラケシュの空港で問題があったら必ず彼女に連絡するようにと、自らも、そしてほかの親せき達からも口々に言ってくれて、本当に頼もしい人。
「普段はもっとスピードを出すけれど、助手席のあなたを怖がらせないように、スピードリミットを守ってゆっくり行くわ」、と言ってくれた。マラケッシュの車道は、バイク、歩行者、車線の数関係なく後ろから車と、本当に危険。
義理姉は私のリクエストに応えてスパに連れてってくれた。パブリックバスというと、もうちょっとアラビック風呂という、ローマの時代を思い出すような伝統的なものを想像してリクエストしたのだけれど、連れてってくれたのは彼女がよくいくという、まさにスパであった。私はただ裸で温かい石のベッドに寝たり座ったり時には立ったりするだけで、あとは体全身のパック、あかすり、洗浄、髪の洗浄とすべて、すべて、本当にすべてお任せ。
モロッコでは基本すべてどこかのお家に行って手料理を食べる。それが一番おいしくて贅沢な時間だと思うが、若い姪っ子たちは若者らしく好きにやっていた。
と、まあこんな感じの感謝のモロッコ滞在だった。写真も載せてもう少し後日話せたらとも思うけれど、一番感じたのは、宿だったり、農場を始めたり、仕事に関するベネフィットとして家族や親せきにサービスを提供したりと、なにかしら家族の役に立てるように、役に立って生きている、というような助け合いというか、絆というか、温かさを感じた。「遠い親戚近くの他人」がそのまま当てはまるような、そして家族でさえも年に何回連絡を取るか取らないか、という自分にはとても学ぶことが多かったと思う。
それにしても、言葉・・もうちょっと何とかしなくてはかな。いやしかし、私は私なりに、新たに自分を楽にする手法を覚えた。1-2時間以上続くランチ前と後の家族の会話中、ソファーの背もたれにもたれて何かやっているふりをしながら自然に寝ているという方法であった。
また一週間💛