旅ログ#4ポルトガル:Trip Blog#4Portugal

 ポルトガル。小さい国だけれど、まだまだ見どころはあると思っている。とりあえず主流な観光をしてみてから、いつもどおりなんとなく順主流な滞在となる(つまり意外と地味)。

 リスボンでは、泊まったホテルに無料のWalking tourというのがたまたま日曜日にあった。朝10時からと言う事で、ダーリンには早すぎ。これはチャンスと一人で参加。世界の観光客に会うのもまたそれはそれで楽しいし、きっとこういうのに参加する人はちょっとお年を召した人達だろうから、ゆっくりしていてちょうどいいかも、と思い、リセプションからの電話に「はーい参加します!」と伝えた。

 当日、参加者は私一人で、なんとプライベートツアーとなったのだった!「傘は持ってきた」とまずきかれるほど、着いた時期は雨が降ったりやんだりの日々。でも気温がそれなりに高いので(こちらカナダと比べて)、傘を開いたり閉じたりと忙しいものの、特に中止にもならず楽しい徒歩ツアーとなったのだった。聞くところによると、リスボンは2年間洪水量が極端に少なく、生活に支障をきたすほど水の制限があってやっと雨に恵まれたのだという。

 ガイドのCatiaさんは5か国語はしゃべれるから、いろいろな国の観光客のツアーガイドをしている。エージェントに所属しているということで、私の滞在しているホテルが払っているようだから、中止にならない限りは収入がちゃんとありそうだったので安心。ガイドなしとありでリスボンを知るには雲泥の差。2時間という時間はあっという間だった。上の写真は本当は観光客が座って彼女がシャッターを切ってあげるというのが普通のようだったけれど、「うーん、あなた座ってくれるかしら」と頼んだらちょっと驚いて、でも喜んでそうしてくれた。後程この写真を送ってほしいと言われWhat'supというサイトで送った。

 北米にいるとがたいの大きい人やぽっちゃりさんが多いのが目に慣れていたので、ポルトガルの現地の人たちの細身で低身長の姿が印象的だった。食事もおいしく、公共の乗り物が完璧にどこまでもあるので、よく歩くのだろうと思う。そして坂道。

 食事に関しては、パンがそれはそれはおいしかった。スペインはアンダルシアとか、南の方になるとパンがおいしくないという印象があるのだけれど、ポルトガルは実に、パン、シーフード、コーヒー、ハム、などなど、ちょっとしたものがおいしい。今回泊まったホテルのすべてがビュッフェ式の朝食込みだったのだけれど、朝食がおいしいこと❤

 11月でもこの観光客の多さだから、夏場なんかはもっとごった返しているに違いない。いろいろな話を聞きながらCatiaさんにお礼を言ってこの日はゆっくり。 

 別の日はシントラへ。ここは世界遺産となっている見どころ満載だから、行かないわけにはいかなかったけれど、電車の切符を買うにも長蛇の列(実に1時間はかかった)。電車も満席。現地に行っても列のまま少しづつ動いてみるしかないというところが我慢だった。しかし3か所(レガレイラ宮殿、ぺーナ宮殿、ムーアの城壁(写真下))をすべて私の計画とアイデアで一日でスムースに(ここ大事!!)見学できた後はかなり満足感があった。


 また別の日はリスボンからフェリーに乗って、アルマダという、巨大キリスト像のある都市へ。ここはダーリンのアイディア。ブラジルにある救世主キリスト像に触発されて1950年に完成されたとういう像のあるアルマダという都市は、古いものをそのまま残しながらも、ちょっとメインテナンスが大変だったなと思わせる、昔の面影がファイディングしかけている場所だった。

 しかし、像のある場所は実際の教会となっていて、当日も礼拝が行われていて美しい内装、および敷地内だった。エレベーターで上まで登るということも観光の一つのようだったが、私たちはぐるーっと広場をめぐり、高台から見える向こう岸のリスボンを眺めたり、あたりに植わっている美しいオリーブの木にうっとりしながら散歩をした。オリーブの木はなんて優しくて慰めるような力があるんだろうと、ただ見ていても思う、というと、それは確かバイブルにもコーランにも出てくるとダーリン。実際その通りなのだった。

 ここに来るには、フェリーの後バスに乗ったのだけれど、どうやら歩いても来れることを後で知る。ただ、バスで面白かったのが、3人のフランス人のおばちゃん組。フェリーのチケットで乗れると勘違い?して乗ってきて、とぼけながらもあらダメなのー?と、しぶしぶ払い、行きも帰りもめっちゃおしゃべりで盛り上がる。運転手さんはポルトガル語しかしゃべらないまでも、あきれて半分知らんぷり。でも怒ってはいない。特にハイブランドを付けているとか、そういう3人でなくて、どこにでもいそうな普通のおばちゃんたちが一緒に旅をしていて楽しそうだった。

 ランチはフェリー出発に遅れないように近辺でとり、その後フェリーの時間まで海沿いを散歩。落っこちそうな水際ギリギリにテーブルを置いているレストランがあり人も座っていたけれど、私は遠慮したいと思った。

 帰り際、虹が見えた。アルマダありがとう。後日は少し南のFaroという都市で、友人ホセとリサと待ち合わせとなる。次回へ。また一週間💛