つい最近のG20サミットで、現在の首相がインドの国名明記がをBharat(バーラット)としてアピールしていたことがちらっとマスコミをざわざわさせた。このことを夕食時にダーリンと話していた。
ダーリンの意見では、「国名はすべてオリジナルのまま使われるべきだと思う」と。モロッコもアラビアネームがあるし、日本もジャパンでなくてNipponでいいかもとも思う。でもふと、Britainは日本ではイギリスとか英国とかいうし、アメリカも米国ということを思い出す。その起源はグーグルでそれぞれみてみたけれど、(米国https://president.jp/articles/-/68752?page=1 イギリスhttps://ryugaku-uk.net/2020/06/08/origin-of-igirisu/)まあ、日本国内でそう呼んだからと言って、何の侮辱もないし、その呼び名で世界的通すほどの影響力などないわけで、インドの場合とはまったく違うけれど。しかも、英国なんて、当て字だとしてもなんて素晴らしい意味の漢字を使用されていることか。
名前といえば、カナダのアジア系移民の人々の多くは「イングリッシュネーム」とか「クリスチャンネーム」たるものを持っている。おそらくクリスチャンでもあるとは思う。そしてたまにではあるけれど「あなたはイングリッシュネームないの?」と聞かれることがある。さすがにカナディアンからそう聞かれることはないが(聞かれたらちょっとした差別問題にもなりかねないし)、意外とこの質問は移民の人からが多い。
それからファーストネーションの方たちもクラウディア、エリザベス、フローレンスなどなど、本当の名前は違うだろうな、と思う名前を持っている人たちが多い。ファーストネーションとカナダ政府の問題はまだまだ続いている生々しい問題だが、名前について問題になったことはないのではないかと思われる。みんなクリスチャンネームを子供のころからつけられたせいで、慣れてしまって満足してしまっているのか、家族の間では違う名前で呼ばれているのか、その辺は全くわからないのだけれど、名前とは、いくつ持っていてもどこかに本当の名前というのがあればいいのかもしれない、と思うことがある。
宮崎駿監督のアニメには名前にはかなりの秘めた力があって最後まで「秘密」にしている。ここぞというときにその力を借りて美しいエンディングを迎える。そう思うと、本当の名前は秘密にしてこそ意味があるというものか。親しい間柄の人とではその名を使い、そうでない人の前では決して教えてはならない。なーんて、なんて「秘密」って神秘的。とりあえず、何事も使い分けてこだわらず、でもそのこだわりはひっそりと持っていたほうがバランスがいい気がする。
もちろん政治の問題と、人の名前の問題は全く違う事なので、なんだかごちゃ混ぜになった話になった。でも、ひっそりと、今度から「どこから来たの?」という質問には「Nippon」ととりあえず答えて、「え、どこ」といわれたらJapanと答えるようにしたら、侍精神が現れるだろうか。そしてそんな日本人が増えたら、そのうちNipponで通るようになったりして。
また一週間💛