フラメンコナイト:Flamenco Night

 本当に久しぶりに素晴らしい体験をし、そしてカルガリーもこんなのがあるという捨てたもんじゃない情報を知った。なので、ここでシェアする価値があると思うのでつづりたい。

 そう、冒頭の写真でわかるように、フラメンコの生のパフォーマンスを見たのだった。最近始めたフラメンコ教室の先生は、素晴らしいパフォーマーで、まだまだ私の知らないところでたくさんのパフォーマンスを日ごろからしているのだけれど、とにかく一つ早いとこ見に行きたいと、彼女の家族が経営する素敵なバーレストランでのパフォーマンスを、ダーリンの分も予約して見に行った。すぐにソールドアウトになるという、スペースの小さく人気の夜のようで、もう一人どうしても行きたいというクラスメイトのアンジェラは、講師であるアナスタシアが当日特別スペースを作ってくれて行けることになり、喜びのテキストを送ってきた。

 小さな、しかしとても雰囲気の良いビールの製造も兼ねているファミリービジネスのこのバーは、若いウェイトレスや受付の子が、めっちゃくちゃシャープで気の利くサービス100点満点のレストランだった。と、これは本当に珍しいことなんで私とダーリンはすごく驚き、そしてハッピーモードへ。それから、パフォーマーとの距離がこんなに近いところで見れるというのは、なんだか本物のスペインのフラメンコをみているようだったし、8時から始まり10時までという、私達には珍しいナイトライフだったことも、楽しさ倍増だった。

 生のギターリスト、歌い手、そしてゲストで来ているFionaというすばらしーーーいダンサー。手前の席は、Fionaの旦那様、二人の子供達、彼女の母親、そしていとことその母親と子供、というアットホームな顔ぶれ。Fionaのお母さんという人はとてもオープンで誰にでもハーローと声をかける。カルガリーに住んでいるというが少し英語がネイティブっぽくない。Fionaのことをとてもうれしそうに話し、スペインのセビーリャでフラメンコを勉強しているけれど、今一時帰国中なんだと教えてくれた。 クラスメイトのアンジェラが一人、Fionaの家族の横の椅子にちょこっと座らなくてはならなかったので、パフォーマンスが始まるまで私は彼女の横に行って話をしていた。すると、このお母さん、ダーリンのそばに行って会話を弾ませてくれていた。よしよし💛

 あとでダーリンに話を聞くと、なんでも彼女は、ケニアのモンバサというところから来たのだという。ダーリンは彼女のドイツなまりにすぐに気づいていたのだけれど、特に聞かなかったという。けれど話をするうちに、Fioraの旦那さんも子供も、ベルリンに住んでいるドイツ人だということを知ったという。

 ショーが始まって中ごろに、私の横にいるのが先々週にメキシコから来た、先生(アナスタシア)のお母さんであることが分かった。彼女は美しいサテン系の白いトップスに、茶色い太目ラインのやっぱりサテン系のパンツをはいており、金髪の白人で髪はきれいなショートヘアー、とても趣味の良いアウトフィットで、にっこりと笑みを浮かべてかなり早くからバーの一番奥の席に座っていた。アナスタシアがかなりラティーノ系の外見だから、すっかりお母さんもラテン系の方だと勝手に思っていたので驚いたけれど、ご家族がレストランも経営し、娘さんは素晴らしいダンサーで今宵の見事なステージを提供してくれたその張本人で、さぞかし鼻が高いだろうと思った。

 ショーも素晴らしかったし、バーの雰囲気もとても素敵だから、ただちょっとの見に行くとかでもきっと良い場所だと思う。私たちの住まいからは45分以上ドライブしなくてはならないので、そうそう頻繁に行くことはないと思うけれど。バーのインフォメーションはRomero Distillingをクリック。

 情熱的で魂に響くフラメンコギターと踊りを堪能した後の余韻はまだまだつづいている。

 また一週間💛