ものすごく久しぶりに以前同僚で、現在も同じ傘の下だけれどブランチが違うという職場ではたらくOT(作業療法士)のリンジーとランデブー。
リンジーは以前ブログで写真も載せているし、了解もとっているので名前を公開しているが、私にとって彼女は、たまに会ってもらってちょっと波動をあげたいと思う、貴重な人の一人である。
カルガリーまで会いに行くから~と、金曜の夜にギリシャ料理のレストランで夕食をした。なんとなく予想もしていたのだけれど、案の定、お腹ポッコリの妊婦さんだった。8月に予定だという。
カナダでの生活は、日本ほど知り合いがいないというのもあるし、ダーリンが家で食事をするほうが好きで、さらに社交がないので、彼の知り合いのカップルと食事をするなんて機会も全くない。ということで、結構頑張らないと誰かと外食をして楽しむ機会はないと思っている。だから、この日は本当に久しぶりで、しかも会いたい人と言う事で楽しみにしていたのだった。
レストランには私が先について中に入って待つことに。ところが、二人とも予約をしていなくて、なんと2テーブルのみ空きがあった。ィタリア系の家族運営のようで、結構昔からあるレストランと見受けられる。気のよさそうなラテン系の背の低いおじいさんが受付をしていた。常連さんが多そうな、めっちゃ好きなタイプの温かい雰囲気のお店だった。通り沿いの窓の光の入る明るい部屋は予約でいっぱい。ちょっと奥まった中2階のような部屋の奥の席を案内される。なんだかひさしぶり、この感じ。
リンジーはいたってアクティブで、妊娠中もよく運動をしているし、旅行にも行く。話は仕事のことはほんのちょっとで、ほぼ旅の話や、趣味の話になった。なるほどと思ったのは、そんなアクティブなリンジーでも、妊娠中や生まれてくる子供が小さいうちは、今までと同じようなロッククライミングとかクロスカントリスキーへちょこちょこ行くことはフィジカルに無理なので、何か「静」の趣味を探しているという。今のところジグソーパズルをやってみているというが、「なかなか手ごわいのー」とのこと。あとは、色々手ごろさなんかも考えて毛糸網をはじめようかなーと思っているという。
趣味っていうのは、「これがやりたい」という思いが先で食いつくものだと思っていたけれど、とりあえずやってみる、というスタンスで探していく、という努力も必要なんだと改めて思ったのだった。趣味を持つことの大切さというか、仕事以外に遊ぶ時間を作る、時間を有意義につぶす方法を身に着ける、何か楽しみを持つ、と言う事の大事さをちゃんとわかっていて、改めて彼女から学ぶ。
別に、長く続けるとか、何かを身に着けるとか、そんないろいろ考える必要はなく、とにかく面白そうならやってみればと言う事だ。彼女の一番の趣味はキャンプだから、キャンプ系のギアーはたくさんあって家の収納がごちゃごちゃだという話は依然聞いていたけれど、そのほかの趣味は、それほどお金をかけなくてもできるものを選んでいるというところもまた彼女らしい。
私自身趣味ってあまりないなあと思う。それでいて今は時間が以前よりできた。実は、ちょうど日本に帰国する時期をくぎりに、一年間やらせてもらっていたスタジオでの教えをやめたので、プライベートのピラティスのレッスンだけになったからだった。これは何かした方がいいな、と思っていたところ、ちょうどリンジーに会う1週間前にフラメンコを始めてみたのがやっとかな。フラメンコのショーや音楽は大好きなものの、踊りは難しそうだし、いまさらという思いで踏み切ることがなかったが、別にいいじゃんとどこかで吹っ切れた。さすがカルガリー、そんなにチョイスは多くはない。それでも場所や時間や費用的にもできるかもというところが一つあったのだった。フラメンコの靴を売っている所はカルガリーにはないとのことで、みんなネットで買ったり、なんだかんだ持っているという生徒さん達。そのくらいフラメンコはカルガリーではメジャーではない。で、そういうのもまたいいかも、と気楽に思えた。
このアルバータで何が需要と供給を満たす趣味的アクティビティーがあるかな、と考えると、乗馬なんかそれにあたるかと思って調べてみたが、予約が2人からで取りずらいのよねーという話をすると、「あー乗馬は私も旦那とやったけど、彼は楽しかったようだけど、私は特にもういいと思ったわ」ということ。「私は特にアニマルラバーではないのよねー」とあっさり。犬もまあ小さい犬ならかわいいとは思うけど、あまり大きいとどうしていいかわからないという。この辺は私たち二人の違いがはっきりして、これまたおかしかった。確かに、乗馬にはまる人ははまり、そうでない人の「なんか地味で特に楽しくない」という声も聞いたことがある。
というような、お互いの趣味の話で会話が弾む。それから彼女は読書家なので、最近読んだ本を聞いてみた。「あなたは」と聞かれ、日本へ帰国の際購入した本なのでほぼ日本語の本だけれど、一冊やっと最近読み終えた英語のフィクションの本があったのでそれを伝えると、彼女も読んだと言う事だった。それもうれしい💛
しょっちゅう気楽に会える人もうれしいけれど、こうやってたまに会うというのは、爽やかな風のようで大変いいと思う。
仕事の同僚でパートナーのKも今月出産予定で先月から仕事を休み、来年の12月まで休暇を取る予定。Kもいっしょに、それぞれの子供が生まれてちょっと落ち着いたら、リンジーの家で集まってまた話しましょう、と言ってくれた。
ダーリンを一人夕食という状況に置いて、少々ギルティ―もあったけれど、いやいや本当にこれは私自身に必要な時間であった。
すると、ちょっとおもしろいことに、ダーリンもこの後おひとり様アクティブな感じで、なんとなくいろいろしだしたように見える。 誰も皆、それぞれ必要なことがあって、それがパートナーと一緒ですることとは限らない。むしろ、別々にしていて時々いっしょがいいに違いない。と口では言わないが・・・。
また一週間💛