奈良最終日は春日台社に行ってから、若草山という高台に行くことにした。
入場料が大人一人数百円。観光場所は素晴らしいけれど、どこも人でごった返しているので、一日のうちにたくさんは回る気がしない。こういう場所はかなりの息抜きになると思う。とはいえ、昨日の明日香村のハイクや岡寺でしばらくハイキングはないかも、と思っていたのだけれど、なんといってもやることはハイクしか思いつかないワンパターンともいえる。
人が少なく自然を楽しめるのに、ものすごい都心部から離れているわけではないところがいい。春日台社を抜けてちょっと歩けば入り口だった。
結構過酷な山登りをカナダでしていたから、それに比べたら全く楽だろうと思っていたのだけれど、なぜにこの急坂?しかも、周りに何もない中を登るのみ。かなりお年の女性と、やっぱり若くない付き添いの女性の2人組も頑張っていたので、私達がくたばるわけにはいかない。ここで終わるか、さらに奥、上に行くかという選択。
結局、上の写真の景色の見えるところでちょっと休んでさらに進んでみた。日本はだいたい山があり川があり都市があり、すべてありで美しい。
途中、結構ちらちら見かけたのが、斜面に降りてわらびを取っている人達だった。「なにしているのかなー」と私が不思議に見ていたところ、そばにいた人が「蕨を取っているの」と教えてくれた。貴重な物で買ったら結構高価なものだと思うけれど、この山では別にとることは禁止されていないんだなーというのが第一印象。カナダの自然公園なんかは、そこにある植物を取ったりするのは禁止されている所が多いから、袋をもって堂々とわらびをつんでいる姿を見るのは何となく新鮮だった。
中には本腰を入れて蕨を取る入れ物も本格的、格好も本格的な3人組なんかもいて、取ってしまわないと蕨のほうが余るというレベルなんだろうか、と思わされた。
この日はこの後またランチが遅くディナーには早いという時間になり、結局ビール製造をしているイタリアンバー(イタリアンとビールという組み合わせはちょっと変だけど)ぐらいしか手ごろなところでよさそうなところが開いていない。中途半端な時間に休んで食事をしたいという人は私たち以外にもいる。と言う事なんだろうけど、入ったバーは大変混んでいた。
日本は、特に大都会でなくともちょっとした都会であれば、よく歩くようになっていて健康的。駅に行くのも歩き、駅についても歩き、全くよく歩いて気分がいい。
奈良は良かったなー。そんな思いを心に私はホテルのバスタブでゆっくりして、ダーリンはベッドに横たわりながらビールを楽しむいつもの光景。次は京都へ。
また一週間💛