写真はある日のカルガリーダウンタウンにあるスタバから見える建物。週末のクラスの後、たまにこのホテルに隣接したダウンタウンのスタバに来ると、いろいろな人が出入りするのが見えて、「ホットする」。人とかかわらないまでも、人の気配を感じられる都会はやっぱり好きだと思う。
さて本日は、何年住んでもねー、言語って追いつかないわーといつも思うけれど、またしても「知らなかった」という経験。
施設のほうではEmailで毎日連絡事項や情報共有をするのはもちろんのこと。OTD(オキュペーションセラピーデパートメント)ではベンダー(車いすなどのデリバリーの手続き、メインテナンス、部品オーダーおよびそのデリバリーなどをする会社の人たち)とのやり取りがあるので、いつものようにOT(作業療法士)が前回のべンダー訪問でかかった費用や内容などのメールをシェアしてくれた。
そこでひとつ、「これ何かわかったら説明してくれる?」という見覚えのない部品のデリバリーとチャージについてOTから質問がきた。そこには”Screw Phillips ”と書いてあった。私はそく、ベンダーがどこかの施設のレジデンスの方と間違えてチャージしたに違いない、と思ってそう伝えるつもりだった。
ところが、相方のOTA(作業療法士セラピーアシスタント)のKが、色々調べて多分このことだろうという当てを整理してメールに書いていた。ちょっとよくわからず、でもまあいっか、ととりあえず放っておいた。
そしてその日のうちに、仕事をしながらいろいろ確認していくと、Screw Phillipsとは、スクリュードライバー、またはそれを受けるボルトの形のことを言うということを知った。星形というか、十字や正方形のすべての角がちょっと伸びているような形をPhillipsといい、ただの正方形をRobertsonというということを。もちろんこれは英語だけの問題でなく、この手のことは本当に常識とおっしゃる人もいるだろう。だいたい何かを組み立てたりアジャストしたり、まるでテクニシャンのふりをして仕事をしているわけで、そういうことが好きでもなければほぼやる必要のなかった生活をしてきた自分である。
コミュニケ―ション上、こんな些細なことだけれどお互い言っていることがいまいちかみ合わないということは日常茶飯事なので、よくヘルスケアーの現場で仕事なんかやっているよなと、我ながら無鉄砲さにあきれるというか、申し訳ないと思うときもある。そしてとてもやさしく辛抱強く優しく教えてくれる年下の同僚たちには感謝感謝なのであった。ことにいつでも誰でもがそういうわけではないので、パートナーのKと、ただ今実習生として6週間来ている生徒のJには本当にありがたいと思う。そして二人のなんというか、自分には失いつつあるピュア―なところに触れることが多くあり、すばらしいなーと感心することしばしば。二人は年も近く34歳と33歳なのだが、生徒のJはこの業界では珍しい男性。2人のお子さんを持ち奥さんはナースでやっぱりヘルスケアー業界。住まいが車で4時間以上する北東部になるため、私のいる施設のマネージャーは彼のことを雇いたいと思ったのだけれど、残念ながら、彼の住まいの近くにもっと良い求人があり、先日許可を得て仕事中にズームインタビューをしていた。
KとJの会話が同年代のスムーズで何とも自然な会話なので、いいなーと平和な気持ちで聞いている。特にKはただ今妊婦で6か月目。6月にはマタニティ―休暇に入る。以前よりもゆったり落ち着いて、幸せそうなKを見るのはまた新鮮。
会話だってまだまだ流ちょうに話せたものではない言語の壁。まだまだって、もう何年すればうまくなるかという問題でもない気がするが。それどころか、耳も目も記憶も悪くなって、もー大丈夫?と時に不安。それでも、自分はこの心地悪さ、不自由さ、それに対する図々しさと度胸を学ぶために外国にいるような気がするし、やっぱり外国暮らしは面白いと認めざるを得ないかな。
今週は超便利な国(特に国民にとっては)、日本へダーリンと久々に帰る。もしかしたらここでちらっと近況をあげるかもしれないけれど、お休みをするかもしれない。読者という読者がいるかは不明だけれど(たった一人、心の友にはいつも❤)一応ご連絡。
また一週間💛