今日は徒然:Small Talk

 久ぶりに寒気が戻ってきてマイナス27度から始まりマイナス30度へ、そして夕方には緩んで20度よりは上がり、明日はもうちょっと落ち着く様子。どこへ行くにもふとしたところでタイヤが滑る可能性があるので、運転はできるだけ避けたい日々。

 カルガリーでお世話になっている美容師さんは沖縄出身の女性で、私にとって美容院へ行くというのは一大イベントとなっている。が、この日、寒気がぶり返した日だったために、着ていく服もおしゃれより防寒、終わったら直ちに帰ろう、という、まああまり趣のない予定になった。とりあえず彼女に会えてお話もできてよい時間だった。

 なかなか好きな時に予約が取れず、2か月待った。彼女も暮れぐらいに日本に3週間帰国してきたということで納得。3週間も沖縄にいると周りの人はそれぞれ忙しいので、自分だけ取り残されたりして暇することもあったと言う事だったが、やっぱり年に1度は帰国したいなと思ったと話してくれた。

 彼女と共通の話題というわけではないが、彼女が去年かその前ぐらいからタンゴを始めたということと、私も以前タンゴをやっていて、カルガリーでないかなと探していた時期があって、その手の話をよくするようになった。

 帰国時、彼女の双子の妹さんがプレゼントにダンス用のドレスをくれたと言う事だったのだが、それがとてもタンゴっぽくなく、どっちかというとサルサやルンバなどの派手なラテン系用だったために、素直に喜べず渋ったという話で盛り上がる。「張り切ってスパンコールを手でも付けてたりしてたのよ」と気を使ってお母さまも助言してくれたそうだが、気持ちはうれしいけど着れない、という心情だけに心がとても痛んだという言う。

 そういうときの気持ちって、もらった瞬間の顔に現れているだろうから、妹さんはさぞかしがっかりしたことだろう。写真を見せてもらうと、タンゴに使えなくはないと思った。沖縄というと米軍基地があったり、ビーチがあったり、元気で楽しいイメージがあるからタンゴは人々になじみ薄いのだろうか。ソーシャルダンスと聞いたらイメージするのはやっぱりサルサ系なんだろうと思う。それにしてもプレゼントってやっぱり難しい。

 彼女の妹さんは猫が好きだそうで、お土産に猫のTシャツを買っていった時のこと。事前に「猫のかわいいTシャツ買ったから楽しみにしていてね」と伝えたら、「え、私もこの前買ったんだよ。かぶらないといいけど」とちらっと妹さん。そしたらまんまと色違いでかぶったとのことで、趣味が分かっているゆえにこんなこともあるんだと双子パワーも感じた。結局自分が着て帰ってきたとか。

 しかしこちらではRegiftと言う事も珍しくないし、セカンドハンドショップを利用する人はかなりいるから、そういうことも考えて、気持ちだけをありがたくもらう、という態度を忘れないようにしたいところだが。

 ギフトと言えば私もいただいたものでこれはありがたい!と思うものがあった。クライアントさんからで、去年の暮れにウール素材の分厚い靴下をもらった。雪用ブーツは持っているのだけれど、この寒気ではふつうの靴下をはいていると、久しぶりにしもやけになりそうな時がある。あ、こういう分厚い靴下はここでは必要かもと改めてありがたく思い知らされ、そしてかなり活用しているのだった。

 帰り道、車内の窓が曇りまくり、以前こんなことなかったのにと最近のこの現象に少々困惑かつ迷惑しながらやっと家にたどり着く。するとそばにいた車が私の降りるのをずっと待ってから、「君の右側のブレーキライトが点滅しているよ」と教えてくれた。中古で15年たっている車だから、次々と問題は出てくるのだけれど、この雪道や氷道激しい中で、小さいトヨタのYarisは頑張ってくれているのだから、できるだけケアしてまた一緒に冬も乗り越えたい。

 また一週間💛