この日はチェルシーにあるホイットニー美術館へ。
ここもいろいろ新しくなっていて、近代的なアートと昔からある倉庫や建物なんかを生かしたりしてNew Yorkっぽい素敵なところ。ホイットニー美術館には初めての来館。特別展示としてはエドワード・ホッパーがやっていた。ラッキー!
美術館って意外と体力使うから、まずは近くのカフェでしっかり腹準備。ってこれは正解。この美術館もなかなか見ごたえのある大きさだった。初めてっていうところもあるけれど。
エドワード・ホッパーの作品をニューヨークで見るというのは格別だった。なんといってもニューヨークの歴史と共に、人々、生活、独特の建物の感じ、などが静かな絵から語りかけているから、この後のニューヨークの街の楽しみ方にスパイスをきかせてくれた気がする。
これでもかこれでもか、というほど多くのホッパーの作品が見れたこのご賞味。楽しい。
もうちょっと写真には収めたけれど、ここに載せるのはこの辺にしておこう。
ちょっと寒い日だったけれど、来館している人々もそれなりにおしゃれ。写真のカップルは二人でよく絵を鑑賞しながら楽しんでいる様子がうかがえる。カップルで美術館を楽しめる人たちっていうのは二人とも絵が好きなんだろうけれど、私はやっぱり一人で来るのが基本だな~、特に絵は。
もちろんその他の展示のある階も見逃さずに。
素晴らしいのはちょっとした空間もかなり美術館らしく考えられている。写真のハドソン川に面したこのロビーにはちゃんと椅子も備え付けられて、ちょっと休憩にはもってこい。なんて素敵な風景。だーーー。
下の階に戻る時、外のカフェを突っ切って階段から降りるという手段もあるので使ってみた。すると、まるでホッパーの絵のような景色が見える。
思いっ切り時間の制限もなくゆっくりと楽しんだ後は、必ず美術館のショップを覗くのがお決まりなのだけれど、例によって例のごとく、とりあえず疲れたので入り口付近のベンチに座って休む。すると、ニューヨークではよくありがちな出来事が。
白人の若い女の子が私の背後横に座っていた。すると、フレンチなまり?の中年男性が、「噛みついたりしないから隣に座ってもいいかい」とか言って愛想よく座る。「私が誰だか知っているかい?映画を作っているんだよ。」と、結局その女の子に話しかけながらずーと半分怪しげな内容で10-15分ぐらい続いた。女の子は特にいやがっている様子もなく楽しそうに話を聞いたり質問に答えたり会話をしていたけれど、友人を待っていただけのようで、連れの友人が現れると「ナイステュミーティングユー」と言ってさっさと行ってしまった。がっかりもいい所でこのおやじ(と呼ばせてもらおう)釣った魚を逃した後のよう。そして彼もすっとそのあとどこかに消えた。連れを待っているという逃げ口があって本当に良かったと半ば安心。私もそろそろこの美術館を出るかなーと、またいつか来るねという思いでイーストビレッジのほうへと歩くことにした。
チェルシー。こんな建物もやっぱり独特。特にホッパーの絵の後は。
NoHo辺りを歩いていたんだと思う。いちいちかわいい。
まだまだ素敵な一角とか好きな景色は止まらない。それぞれのエリアがそれぞれ独特の味と色をもっているマンハッタンはあきない。特にアルバータはカルガリー近郊に住んでいる私には久々の大都会。滞在が短いから余計に楽しかったに違いない。何をするのでなくても歩いて街を見るだけで満足だった。
この日の夕飯は、イーストビレッジで見つけたヌードルショップ。ビーガンやマクロビオティックを実践している人には優しいという表示だったので、とにかく暖かくて野菜いっぱいの食事がしたい旅行中には、特にビーガンでなくても体によさげ。韓国っぽい名前の店だけれど、日本人のマネージャーみたいな人がいた。
私の選んだ一品は、みそとタヒニがベースのスープヌードル。この野菜盛沢山は旅行者にはうれしい。私はここに2夜来店して同じものを食べたのだった。
もう一つ、この店の良い所は、ランチとディナーの間の数時間を閉めるレストランがあるなか、早めの夕飯をしようと思っても開いているというところだった。
2回目に来た時、隣の席に大学生っぽい若い女の子が2人連れで座っていた。席が近いので、私の耳は彼女たちの話にダンボになる。
「それで、メディテーションしている?」みたいな、若ーいこの二人からこういう会話が出るところは現代的なのか、ニューヨーク的なのか。学生が来るにしてはここの食事は高いほうだと思うけれど、ニューヨークで生活しているとこれが普通なのかもしれない。
私なんて汁まですっかり飲んでお腹パンパンになるまですべてどんぶりを平らげたのに対して、この二人、おいしいと言いながら半分は残して終わっていた。誰かと食事に行くとそういうこともあり得るけれど(ペースを合わせたり、おしゃべりを重視したり、社交が目的で料理を平らげることは重要でない場合があるだろう)、イヤーもったいないなー、とおせっかいにも横で思ったのだった。
このブログを書いていた今週中は、大変な寒波が来ていたアルバータ州。マイナス40度の夜に朝はマイナス30度前後で昼も大して上がらない日々が続いたが、やっとそんな寒波も一時去り、クリスマスの今日は0度を上回って3度! ちょっとホッとできる気候に戻った。イヤー厳しい寒さだった。ニューヨークBlogはもうちょっと続く。
また一週間💛