2人目の友人はブルックリンに住んでいて、息子さんが一人。旦那さんはアメリカ人。確か1年生になったばかりの息子さんには、これが初めてのご対面だった。
息子さんがいるとゆっくり話せないから、ちょっと早めにカフェにでも行ってお互いキャッチアップしようと、素敵なカフェに連れて行ってくれた。彼女の住まいはブルックリンハイツというところに近くて、おしゃれ~なカフェやお店がいっぱい。歩いているだけで楽しいし、他では手の入らないような食品が買えたりもする。
彼女は美術の勉強をしていて出会った当時から絵がうまかった。ビジュアル系のアートにもっぱら詳しくて、当時から美術館にはよく通っていたようだったが、息子さんが生まれてからはさらに、New York以外の美術館や博物館を頻繁に訪れている写真をインスタグラムに載せている。
彼女との思い出は、夜中遅く終わったレストランでのアルバイトの後、24時間開いているクイーンズのインディアンダイナーに行ったり(二人ともクイーンズに住んでいたんだと思う)、レストラン近くのアイリッシュバーに行ったり、日本に私が帰国してからも、日本で会ってくれたりとよく付き合ってくれた。当時中目黒にあったスタジオでの私のピラティスクラスに来てくれたのは、レストラン友達で彼女一人。
インディアンダイナーでは、コショウをテーブルにかけて、指でなぞって絵を描き始める。ちょっとしたいたずら書きなんだろうけど、その発想やクリエイティビティ―にはさすがアーティストだなーと私はいつも感心していたし、そういう彼女との瞬間が楽しかった。
自主出版で絵本も出して(息子さんが主人公)、お手製の紙芝居も見せてくれた。紙芝居は確かなんかの催し物だか、どこかの公園でいつもやっているフェステバルみたいなのに、自らだったか、勧められたかして、息子さんのためにもなるしと手作りして披露したと言う事だった。大事に保管してあるその紙芝居を一枚一枚ゆっくり見せてもらったのだけれど、何より彼女の気持ちが伝わるのと、なんといっても絵がうますぎ!すごいなー絵が描ける人って、と改めて思う。
ご自宅に招いてくれて用意してくれたのが、豪華なお刺身やシソなんかで盛られた手巻き寿司(冒頭の写真)。貴重な和食で招いてくれたのだった。砂糖抜きしていると言いながら、こういうときぐらいは一緒に楽しみたいと、デザートのアイスクリームもごちそうに。
自分の気持ちにいつもストレートで、直感で良し悪しを決められる彼女が母親となって、自分より大切な人のために我無心で頑張っている。料理はそのフォーカスが癒しとなっているとのことだったが、こんなに料理上手だったのかと驚くほど、インスタグラムでの食卓の投函が素晴らしい。
最後に、この写真(左)。わざわざ地下鉄のホーム中まで送ってくれて、一瞬にしてこの素晴らしい写真を撮る。写真の撮り方も上手で、今回の再会中もカシャ、カシャと写真を撮ってくれていて、あとで送ってくれた。大事な瞬間を逃さずに器用な人だと思った。ちゃんと「I 💛NY」も入っているのが分かると思うけれど、普通ではできない、ホントに一瞬で撮った写真。そして写真とは何てありがたい物だろう。私も彼女を撮ったのだけど、彼女も嫌がるだろうなと思うほど、目もつぶってしまった変な写真になっていた。あまり「とるよー」と構えずにさっと撮れる彼女の何気ないが素晴らしいテクニック。そしてその気遣いがあっぱれ。
New Yorkの治安はとても悪く、今回あった二人の友人共に地下鉄は危ないと口をそろえて言う。はじめにあった友人は車でどこへでも行くようにして極力使わないといい、2回目にあったこの彼女は、運転をしないこともあり、子供に身の危険を感じて自ら身を守る術を教えたいからあえて使うとは言ったが、自分を大きく見せるためのジャケット着たり、危ない場所では大声でけんかをしてみたり、いつも警戒心を忘れない。今回私にもさんざ気を付けるようにと忠告してくれたのだった。
旅先に会える友人がいるというこの幸せ。二人に感謝。場所や環境、境遇は違っても日々を大事に過ごしていかなくちゃなーと勇気をもらった再会だった。
また一週間💛