Gがバカンスから帰ってきた。もちろんスクラフ(飼い犬)と一緒に。
よく、耳の中の石が崩れ落ちるのが原因で、老化現象の一つの回転性めまいというのがあるが、Gも例外でなく、たまにセッション中に起きるので中断することもある。そんなG曰く、バケーション中はこのめまいや頭痛がまったく怒らなかったという。それは、カナダの標高が高く空気の薄い地帯で生活しているからだ、とギリシャから帰ってきたGは誰かから教わったそうだ。もちろん標高の低い場所でも回転性めまいは起きるわけだけれど、でもなるほど、言わずと知れず住んでいる環境が影響しているのはあると思う。
私の場合、標高のせいかただの湿気のせいか、それとも両方か、はたまたいろいろな原因があってか、日本に帰って感じることがいつもあった。それは、こちらにいるといろいろがすっきりしているのだけれど、日本に帰ったとたんなんとなく顔がむくんでいたり、体がちょっと膨らむという気がしていた。髪の毛なんかは典型で、日本で悩んでいたような、湿気でチリチリ膨らんでしまうという髪型バッドデーが、こちらではほとんどなくて、「私こんなにストレートな髪質だったっけ?と思うほど落ち着く。
興味半疑でダーリンに「世界で一番標高の高い国ってどこ?」と問いかける。「あー、ネパールだ。あそこには世界で一番高いエベレストがあって、そこへ行くにはネパールに入らなくてはいけないからね」という。こういう知識はダーリンの頭にはたくさん詰まっていて実にいつも、「歩く字引」と思う。というか、これは一般常識で、ただ単に私が知らなすぎるだけなのかもしれないが。
ちなみに、ダーリンが不得意なことももちろんある。私は去年ぐらいから、土に埋まっている観葉植物はすべてギブアップして、今いくつかある小さな植物は水栽培となっている。購入時に蒸留水をあげるようにと書いてあれば、なるべくそれをあげてケアしているのだけれど、ダーリンには、どうして水だけで、しかも蒸留水なんかで生きているのかがわからないという。私だってわからないけれど、細く長く生きていてくれればそれでいいので特に気にしたことはなかった。
ダーリンは昔、せっかく買った花かなんかに、砂糖をこっそり入れてくれてダメにしたことがある。本人曰く「栄養」と思ったらしい。それとか、パプリカの食べ終わった種を、ベランダの残り土で何も植わってない鉢に放り投げて放置しておいては、「全く育たなかったな」とかいう。ただ横着なだけとも言えるのだけれど。
週末はラストスパート?と思うぐらい気温がまた上がったけれど、なんのなんの日本なそれに比べたら全く過ごしやすい。今週に入り気温は少々下がり気味。夏はいつまで続くだろう。とりあえず比較的長めの秋が来てくれればうれしいのだけれど。学校も始まり、G達も戻り、スタジオもレーバーズデイの後はFallスケジュールとなって人々もまた心機一転という感じ。最後の夏の日々をできるだけ楽しんだら、秋の景色が待ていると、また心を弾ませて。
また一週間💛