清涼:Refreshing

 施設のほうの仕事の休み時間、炎天下の続くラッキーな毎日(カナダとしては)なので、20分でもいいから外の空気を吸いに歩くことにしたこの頃。なんでもっとは早くこなかったのか、というほどいい散歩道と景色の見えるスポットがホントにすぐ近くにあった。

 さてコロナだが、3ユニットある施設のうちの一つがすでに3名ほどコロナの陽性となりそのユニットだけが一応アイソレーションとなった。職場のわがパートナーであるもう一人のOTA(作業療法士アシスタント)は、来週にウエディングを控えていることもあって、コロナにかかるまいと頻繁にスワップテストを受けながら、アウトブレークなんかあるとかわいそうにドキドキしながら過ごしている。なにせ彼女の周り(フィアンセ、父親、兄)の人たちがみんなコロナ陽性になったことがあり、彼女だけが今のところセーフという状況を保ってきた。

 コロナの症状が軽すぎて普通に過ごしてしまうというのはもうどうしようもないことだとは思うが、それとは違うのがはやってしまったサル痘。

 朝起きてまず世の中のツイッターをチェックするダーリンが、またあるツイッターを見つけた。スペインのマドリッドで、ショートパンツをはいた男性が通勤電車の中で普通にサル痘にかかったあの発疹でいっぱいの足を見せて乗っていたという。たまたま乗っていた医者が質問すると、「サル痘にかかったことに別に恥じることは何もないし、発疹した肌を見せることも全く恥じていない」という。「いやいや、あなたは感染源となり、ここにいるべきではなく自宅待機をしているべきだ」という当たり前のことを伝えた。そして顔から下の写真を撮ってその医者は自信のツイッターに投稿した。なんとクレイジーなことか、と。

 それだけではなく、今度はドイツ人のある若者の鼻が黒っぽく大きく膨らんだ挙句にカビが生えたようになった写真を、話だけでも十分なのにわざわざ見せてくれた。ホモセクシャルであるその若者はサル痘にかかっただけでなくHIV陽性。それまでHIV陽性だったことを知らずにいたという。ドイツではロシアへの経済サンクションのせいで、お風呂は入らず体をふくだけとか水の制限が厳しいところがあるようで、なんか非衛生的。日本人なら毎日お風呂に入るから、こんな制限が出されたら精神的に参るに違いないと思う。というか、一般のドイツ人だって参っているのではないだろうか。

 残念ながらサル痘、アメリカではとうとうペットに感染してしまい、専門分野のダーリンが以前一番心配していたことが起こってしまった。家族に感染し、ペットに感染すると、そのペットが自然動物に移すからそれまでとなる、ということだ。サル痘はコントロールされるどころか、すぐそこにいて誰でもかかる病気となると、以前ダーリンが話してくれていた。

 いろいろジャーミーなニュースを聞いた後は、この、みんなが待ちこがれていた美しい夏の景色で目の保養。夏場は時間と天候が許す限り野外で楽しむというカナディアンを見習って、今週末も近所の州立公園へハイクに行く。健康第一で。

 また一週間💛