スタジオのすぐご近所のヘルシー志向のカフェが、スタッフのみんなに$20ドルのプレペイドカードをくださった。さっそく使わせていただき、注文してみたのがアボカドトースト。タックス等抜きで$11。
トーストされたパンはものすごく薄いので、「あら、これでお昼お腹いっぱいになるかな。」と思ったが、塩味がよくきいていてとってもおいしかった。アボカド半分は使っていると思うから、栄養的にはいい。でも結局その日一日これで過ごせるか不安になり、健康志向の割には不健康そうなブラウニーがあったので追加購入し、ちょっと食べて非常事態のスナックとして確保しておいた。結果、意外や意外、変にお腹がすくこともなく時間が経つにつれて満足感があったのは、やっぱりアボカドパワーだろうか。それともブラウニーが助けたのか。
ある日、例によって例のごとくYoutubeでサーフィンしていると、あるイタリア系の建築デザイナー(か、インテリアデザイナー、または両方?)という人が、古くダメージを受けた南フランスの大きな住み家を見事に美しい住み家に変えるというような番組があった。有名な服のデザイナーのコンサルタントもしていたという、世界の違うようなその彼が、ちょっとした手作りのランチを、お気に入りの小さなアトリウムで披露していた。カプレーゼ風のサラダをプラムを使って作り、すべてよさそうなクオリティーのチーズ、オイル、バルサミコビネガーなどを使ったヘルシーで美しランチ。
色々素敵なテイストだなーと思って、彼のインスタグラムをのぞいてみると、ある投函に目が留まる。たった一回だったけれど、ある友人と会う約束があり、その途中のランチがマクドナルドとなる。ハンバーガーとポテトとジュースを高級車(もちろん)の中で食べたようで、”Forgive me father......"とつづけて、罪を犯しましたという告白をしていた。冗談だろうけれど、半分以上彼のホントの気持ちの気がした。普段からとにかくクオリティーのいいものにこだわっているような人は、ファーストフードを食べた日にはすごく罪悪感があるに違いない。
彼のようなこだわりも素敵ではあるが、我がダーリンは、旅行で困ったらファーストフードで腹を満たす。中途半端にレストランかなんかに入って食べるより、一定の温度で冷凍して作られているビーフ、暑い油で揚げて出てくるファーストフードはよっぽど衛生的に良い、という考えかららしい。ちなみにサラダなんかは絶対に頼まない。
日本にいるといろんなチョイスがあるけれど、ここに暮らしてからはファーストフードを食べる機会というのが、以前に比べてぐっと増えたと自分自身思う。もちろんそんなに頻繁には食べないものの、出先とか旅行中など、結局私もお世話になる。罪悪感もなきにしもあらずだけれど、やっぱりありがたい非常食、と最近感じる。
それと同じように、Youtubeの彼のような全く違う世界に住む人達の、とても丁寧で高いクオリティーを追求し、それを理解しケアーもしちゃんと楽しむことのできる人たちを見ることも、とても素晴らし事だと感じるし、インスパイア―される。
昨日のスタジオの帰り、よく行くカルガリーのイタリアンマーケットでスライスのピザを食べた。そこは小さくてなんてことのない輸入品を置いているマーケットなのだけれど、奥の方ではジェラートやスイーツ、ピザやその他のイタリアン料理、コーヒーなどは手作りで売っていて、店内で食べれるようになっている。イタリア系カナディアンの、特に男性軍がよく集っていて、メディトレニアンの文化を漂わせる。ピザはかまどで焼いているし、小さいスライスだけれど1つ$2.99 、2スライスで$5。雰囲気としてはニューヨークのコンビニのようなDeliというと想像がつくかもしれない。
特に気取った人が来るわけではないが、いつも人がいてパーキングはいっぱい。レジに置いてあるばら売りのチョコレートなどを追加で頼むと、「あげる」とくれた。ばら売りに弱い自分はいい大人なのについ手が出るのだけれど、こういう素朴で温かいお店もいい。
すべてそれぞれの良さがあり、感謝。
また一週間💛