休日の朝の散歩。餌を分け合っているのかチューチューとキスをしているように見える仲のいい小鳥。かわいくてビデオにとれるかなーと、あたふたしながら準備して、飛び去る前にちょっとだけ撮れた。ちゃんとした名前はあるんだろうけれど、ここでは適当に投函。
以前、施設でマタニティー休暇のOT(作業療法士)の代わりに1年入ってくれていた30代前半の女性がいた。私は彼女のことをナウシカとひそかに読んでいるのだけれど。本日は彼女のことを書こうと思う。
彼女ぐらい理想を超えた私たちのデパートメントを代表してくれるOTはいなかったから、いなくなってから余計に彼女のすごさを感じている。なんといってもこの若さで、周囲に対する心遣いを起用にする。それでいて仕事が早い。そしてなんといってもパッと周囲を明るくするようなエネルギーと笑顔でいつも同じムード。
余談だけれど、このいつも同じムードというのは私の中では大きい。こちらにいるとそうでないムーディーな人というのが結構いるのに驚くから。
OTA(作業療法士アシスタント)の私たちにとっては短く濃ゆいベストチームの時間だったが、幸いナウシカとは今でもつながっていてる。というか、つながってくれていて、来週末に3人で会おうと誘ってくれている。
まず彼女だが、父親がオイル関係の仕事についているために、いろいろな国で育つ。アフリカ、東南アジア、それからアメリカがあったか無かったか。カナダ人で白人であるから、特にアジアにいたときは、周りが現地の人々ばかりであればあるほど特別扱いされるということも認識する。おごっているのではなくて、どうしてみんなが寄ってきたり優しくしてくれるかと言う事を冷静に判断できるとでもいおうか。ちなみに彼女はすらっとしていてかわいい。
多くのカナダ人はスポーツ好きというか、文化よりスポーツタイプが多いのだが、彼女は普通よりかなり輪をかけてアクティブで、時間があると洞窟ツアーとか、外がだめなら屋外でできるロッククライミングとか、キャンプ用のギアーディスカウントが取得できるあるオーガナイゼーショングループに登録していて夏はテントを張るタイプのキャンプに行ったりとか、とにかく体を動かし体験をするのがお好みのよう。
初めて会ったとき、「OTって色々な場所で活躍できるけれど、これからの希望はあるの?」と聞いてみた。その時に答えは「難民の人たちを対象に働きたいと思っているけど、なかなかちゃんとした機関があるわけでないようで、難しいこともありそう。まだわからないわ。」みたいなことを言っていた。ここからして、初めてこういう人にあった。難民に興味を持っているOTのカナディアンに。ちなみにOTにもレベルや専門性があって、フットアセスメントができる人や、手や腕の補強を専門とする人などがあるらしい。
私たちの施設ではOTはパートタイムで週三日だけの勤務なので、ナウシカはそれ以外のクリニックでもパートタイムでOTをしていた。そっちの方はいわゆるクリニックで、予約制でクライアントを見るので、かなりフレキシブルに働けるようであった。
勤務期間中に前々からパートナーであり、すでに一緒に住んでいた方と結婚式も挙げた。そして約束の1年がたち、私たちの職場から去った後、約3か月間の新婚旅行というか、世界旅行に行く。もともといろいろな国にすでに行ったことのある彼女だったけれど、これはまた素晴らしいチョイスというか、うらやましい限りの体験をしてきたようだ。
まず、親せきのいるイギリスに入り何日間か過ごした後はエジプトへ。そのあとはヨルダン、イスラエル、UAE、トルコ、そして最後はギリシャで終わる。なんというバイタリティーと好奇心かと思う。ブログを作っていて、旅の様子や美しい写真などもアップしているから、その様子を追って拝見していた。本当に異文化を堪能して体験して視野を広げて帰ってきたのだと思う。その若さで。
やっぱり旅というのは若いうちにするものだよなあと、時すでに遅しか我を振り返り思うわけだけれど、多くのカナダ人が同じことをしているとはいいがたい。もちろん日本人よりは比較的多くの人が、大学を行く前にちょっと休憩して異文化を経験に行くとかはよく聞く。でもたいてい語学系で行く先は決まっている。メキシコもカナダ人がよく選ぶ国。
彼女はかなりインターナショナルに仕事をこなせる人だと思う。本当にこれからが楽しみなだなーと思っている。帰国して間もなく連絡をくれ、またみんなで集まろうとのお誘い。彼女はリップサービスはしない。私とも一対一でディナーの時間を作ってくれたこともあったし、もちろんもうひとりのTAとも別でディナーの約束を果たして、一人ずつ会ったほうがいいかなと思ったのと、時間を作ってくれた人である。
それから、私は彼女に、「別のクリニックでもしも自宅サービスでエクササイズしたい人がいたら、ぜひ紹介してね」、とほとんど期待せずにちらっと話したことがあったのだけれど、しばらくしてきちっと紹介してくれたのだった。
帰国後早くも仕事が2週間後に決まっているとのことで、認知症のクライアントさんを専門に見るクリニックに勤めることになったとわくわく感満載でテキストをくれた。ここが何よりも彼女の尊敬するべきすごい所。彼女はOTという仕事をペーパーワークではなく、実際にクライアントさんと接することをいちばん楽しんでいる。多くのOTがそうだと思ったが意外とそうでもなく、OTAには接する役を、OTはアセスメントとペーパーワークを楽しむという形を絶対崩さないOTもいる。
彼女のような人は、これからももっともっと人脈を広げていくのだろうし、行くところ行くところで人々を引き付けることだろう。とりあえず再会を楽しみに。
また一週間💛