このBathという町を知ったのは、ほかでもないクライアントGのおかげであった。「来月ロンドンに行くことになった」と告げたとき、とても喜んでくれてすぐに、「あなたが行くといい所があるよ!Bath!」と教えてくれたのだった。
グリニッチを出て、Bathの駅よりも2ストップ(だったと思う)先にあるBristolという町に滞在を決め、Bristolに着いた日の翌日はBathで一日過ごした。
ここではローマン・バスと、あとはローマとここにしかないというパルトーニ橋(写真下)というものを見ずして何しに来たか、という都市だけれど、古代感漂うユネスコ世界遺産に登録されているかわいい観光名所。ローマン・バスの見学はダーリンでさえ価値があったと思ったぐらいだから、連れてきてああよかったとほっとした。まだ観光シーズン真っ只中でもない中、結構な人ごみ。
チケットはもちろんオンラインのみで発行されている。私たちは前日に予約しようと試みたのだけれど、なぜか、二人ともマスターカードが通らない。どこでやっても何度やっても通らない。当日、間近のチケットはどんどんソールドアウトでになっていくというありさまだった。これはバンクに電話するしかないか、といろいろ手だてを考えていたところだったけれど、アメックスを使ってようやく取れたのだった。
中に入ると、建物自体は大きいのだけれど、一つ一つ見る部屋が小さいために、人との距離がかなり近く混雑状態ではあった。普段はマスクなどしないダーリンが、「近すぎる」とマスク着用。ことに洞窟のような換気の悪いところもあるのでなおさらだった。
私はこの旅行の直前に、Netflixで山崎マリさんのテルマエ・ロマエが原作のシリーズを見ていたので、なんだか当時のイメージがしやすくてちょっと楽しかった。今は屋根の部分がなくて青空状態だけれど、当時は高い天井が覆っていて、日光を遮っていたために湯はいつまでも透明であったという。今は見ての通り緑色。しかしこのバスは、ただ単にお湯につかるだけでなく、一日いろいろ過ごせるコミュニティーセンターのようなもの。よく働いた後の週末だけのこの時間、または決まった日のこの時間はきっとどんな人たちにも必要だったに違いない。なんてことを思いながら、様々な機能の部屋部屋を見て楽しんだ。
ローマン・バスのすぐ後ろには大きな教会があって、こちらは無料で入場可。列に並んでいる待ち時間で撮った一周グルーっと景色を、そこで生で演奏している芸術家の音色とともにどうぞ。
次の日はWallsのCardiffという町へ。
また一週間💛