4月の風にまかせてーLet April Wind Be

 スタジオのオーナーから「昨日見たプライベートのクライアントがテストポジティブ(Covid)という連絡が入って、今朝は私も体調不良。クラスの代行お願い」という連絡が、これまで何度あったか。先日もそんな連絡があったのだけれど、その次の日、私自身喉がかなり痛いということに気づいた。

 自分でできるテストキットで調べるとネガティブ。まあ様子見でよさそう。この時期は春先のいろいろが舞っていてアレルギーっぽい季節ということもあるし、お年頃だから、体調は極めていい、なんていう日は正直ないか、なんだかんだあってが普通というふうに慣れてしまっているかのどっちか。

 さてさて、ウクライナ人のカナダへの難民の数は毎時間、毎日増えていて、すでに多いカナダのウクライナ人人口に加算されていくようだ。パブリックヘルスで働くダーリンは、目下のところ、難民移民に関するパブリックヘルスミーティングを続けている。ある日帰宅したダーリンに「今日はどんな日だった?」と聞くと、「たった一人オフィサーの中で、”忘れてはいけないのは、カナダはほかの国からの難民も受け入れているわけで、ウクライナから来た難民の人々も、その他の難民と何ら変わりなく同じように扱う”ということを言及した人がいたよ。少なくとも、トップ人の中に、感情的な差別的見方では見ないという人がいて、しかもそのことを言及する人がいるということは救いだよ。」と返ってきた。

 しかしながら、一般レベルではまだまだ感情的に反ロシアという人が多い。別のミーティングで、ウクライナ語をロシア語に(だったか英語をだったかちょっと定かではなくて申し訳ない)通訳できる人を職員に聞いたところ、ウクライナ系の女性職員が「私はロシア語を理解し話すことはできますが、決してその仕事は受けません。お断りします」という。問題はパブリックヘルスなのに、かなり差別的な、そして感情的な答えが返ってきたという。

 これは彼女だけでなく、やっぱり最近のウエストの風潮であることは間違いない。ダーリンにとってみれば、「じゃあ、イラクは英語をしゃべることも通訳することも廃止するとか、ユダヤ人がドイツ語の廃止をするとか、そんなこと考えたと思うか?この人たちは我を忘れているというのもそうだけれど、それを指摘せずに容易に受け入れているシステム自体が問題だ。」と、心のもやもやを話す。 

 確かに、以前にも言及した気がするけれど、文学や音楽、そして言語まで、ロシアのものであればすべて阻害するというような風潮は全くばかげていると私も思う。

 一方で、ロシア人も、そしてロシアの親せきのようなウクライナ人も、気質も考え方も相当似ていて(と勝手に思っているけれど)、それぞれ何人で(ロシア人かウクライナ人か)何語を話してどの正教や宗教に属するかということを重んじるという考えの持ち主だとすれば、比較的権力的に弱いほうの人種が「どんな理由であろうとロシア語なんて話さないわ。この世からなくなればいい」というような発想を持ち続けることもあり得るのだろう。そしてカナダにははるかに大勢のウクライナ出身の人々がいる。

 ここまでくると、その民族間で勝手にやっててほしと思う。ほかの人は巻き込まれるべきではないし、干渉もするべきではない。が、それが、ことに白人の問題になった場合に、人々は異様に反応するようだ。せめて日本人はとは思うがどうだろう。

 ニュースでは1ドルショップでいくつかの商品をとうとう5ドルという価格で売り出しせざるを得なくなったと話題にしている。食料品店のいくつかの棚はガラガラ。うーん、今はまだちょっとづつ感じる程度だけれど、これからぐっとくるのだろうか、経済への影響。なんとか、一時一時を楽天的に過ごせたら。ということで、来週はこの戦争が始まる前から予定した旅行に行く。もしかしたらお休み、もしかしたらビデオのブログになるかもしれないけれど、またお付き合いいただけたら。

 また一週間💛