それは本当?ーIs That Truth?

 いよっ!2022年。寒さ厳しい、いやホントに厳しいこの冬。よーし乗り切るぞと意気込んで!一発目の投稿から独断と偏見かもしれないけれど、傷つく人がいない限りお許しを。

 英語で西洋人が日本のことをニュースにするとき、時間に限りのあるニュースだから仕方ないのかもしれないけれど、結構日本のことを良く知っているようなゲストがその人の印象と表面的なことだけしゃべっている気がして、なんとなく腹落ちない気分になることがある。

 何が一番腹落ちないかというと、多くの人がそれを聞いてそうなんだと思うであろうというところが、なんだと思う。

 ニュースの内容は、日本で2019年以来の死刑判決についてだった。事実だけを伝えるのではなく、冒頭で書いたように、コメンテーターみたいな女性が日本人の考え方とか反応とかを述べている。Guardianの記事によると、日本は先進国の中で数少ない死刑判を合法とする国ということで、ヨーロッパユニオンから廃止の圧力がかけられているらしい。

 それにしても、日本でも真剣にこの件について語る人々もいれば、討論する人々もいるけれど、メインストリームではないだけだと思っているし、日本人には日本人の考え方があって、変わっていくにも日本のペースで変わればいいわけで、よその国が干渉する必要はないと思うし、だいたい日本語も話せないようなコメンテーターが、自らいろいろ日本をリサーチして歴史に精通していながら話しているわけではないので、全く表面的で浅すぎる、と思ったのだった。

 ということを夕飯時にダーリンに話す。すると「日本だけではないよ。特に北米のメディアのイスラム文化国に対する報道がまさに同じで、全く彼らの文化や習慣の理解なしに、自らの印象や価値観だけで報道するから、いつも僕はイライラさせられているよ。」と返ってきた。ロシアと中国に関しては、まだヨーロッパメディアのほうがオープンマインドの報道をするらしいけれど、北米の両国に関する報道の仕方と言ったらない。そんなメインストリームだけを見ている国民は、もちろん単純にそういうものなんだと信じるだろう、ということだ。

 ただ、北米のメディアは日本に関しては割と甘く報道するということは私もダーリンに賛成する(でもどっかコケにされているというか、ニュアンスがあまりいい感じのしないことはよくあるのだが)。そりゃあ日本は一応アメリカのAllie(味方国)だからだろうけれど、ことに中国、ロシア、イスラム文化諸国と比べたら、全くいいほうだと明らかに思う。

 かなり強い自身の世界観と価値観を持つダーリンと暮らしているので、そういう意見やモノの見方を私も少なからず影響されている。だから、日本が中国のオリンピックボイコットにアメリカ、イギリス、オーストラリアと並んで手をあげたことは、わかってはいたけれど、本当にアメリカの犬にしか見えずがっかりであった。ちなみにこれは選手たちではなくてそこについて行く日本代表人のことを言っていると後で知ったのだけれど。

 所で、「リンク」のページにあげているけれど、中村哲医師に関するアフガニスタンでの活動や彼の現地人の文化や生活習慣をリスペクトした、命がけのプロジェクトを知った時、彼のユーチューブを英語で訳しながらダーリンに見せた。ダーリンも「彼はセイント(聖者)だ」とこぼした。何よりも、自分の価値観を押し付けず、宗教と生活習慣には一切ノータッチの上で援助活動を行う、という姿勢が、アメリカ人に彼の爪の垢でも飲ませたいところだろう。中村医師が射殺されてしまったことは本当に悲しく残念なことだけれどこの活動グループは後継者が頑張っているようだ。それでも現地は大変なことになっているだろうと想像する。

 ダーリンが好きで見るニュースの一つにはRT(ロシアンティービー)-すべてのプログラムが好きというわけではないけれどーなのだけれど、つい最近、アメリカはこの「RTアメリカ」の衛星放送を廃止しようとしている。アメリカのメインストリームのニュースとは異なる視点の内容で人々を感化すると危機感を持っているようだ。まったく、発言の自由の国とは程遠い。RTだけではなく、真実をついた発言をする人が今までどれだけ不自由な生活へと追いやられたことかということだ。

 親日家の人が世界には多いとか、海外のある国の人々は日本人には優しいとか好意的だとか、そんな妄想は抱かないほうがいいと、たまにユーチューブでそのようなコメントをしている日本人を見ると思う。もちろん日本人である誇りとか、日本人だからこそなしえる態度や思いというものを失わずに大切にしたいと心から思う。けれど、アメリカの犬でい続けて、中国が世界のリーダー的確固とした地位を気付いたら(というかもうすでに近いが)、日本人でいることに肩身の狭さを経験するなんてこともありえなくない。もっとも、日本人びいきされる理由は政治的なこととどれだけかけ離れているかは正直分からない。それに、ここにいると(カナダアルバータ州)、本当にたまに「日本が大好き」なんていう人に出会ったりするけれど、パールハーバー攻撃時に難民キャンプへと追いやられたカナダの日本人への偏見や、特に中国人と区別をしていないというような、好意どころか日本を知らない人は相当いるなーと思っている。もちろん個人レベルではいろいろな人がいるだろうけれど。

 これはでも特に悲観的になっているわけではなくて、うぬぼれずに姿勢を正そうと自分に言っているのと、やっぱり国籍とかではなくて個人がどうあるかが大事だと基本を心にとめておきたいとの、自分への前向きな姿勢だと思っているのだけれど。

 さて、2022年、仕事をする人のおかげでお湯もでる、ヒータもある、食料も買える。感謝感謝💛 今年からも、たまにお付き合いお願いします。